りゅう(竜)座(Draco


りゅうの絵(作成中)


面積     :494平方度
20時南中月日:8月2日
固有名を持つ星:α星=ツバン
        β星=ラスタバン「竜の頭」
        γ星=エルタニン「竜の頭」
        δ星=ノドウス・セクンドウス「第二の結び目」
        ζ星=ノドウス・プリムス「第一の結び目」
        ι星=エダシク「オスのハイエナ」
        λ星=ギアンサル「双子」
        μ星=アルラキス「ダンサー」
        ν星=クマ
        ξ星=グルミウム


全般
 


近所の星座
 北にこぐま。北西にきりん。西におおぐま。南西にうしかい。南にヘルクレスこと。南東にはくちょう。東にケフェウス


神話
 英雄ヘルクレスの十二の功業のうち十一番目の話、ヘスペリス達の園の黄金のリンゴの話に登場する竜の姿。冥界の番犬ケルベロスの兄弟でもある。

 ヘルクレスはずいぶん遠回りをする。まずは、雌鹿の足跡を頼りに、エリダヌス河岸に住むニンフを探す。ニンフは地中海ネレウスを探すように助言する。

 ヘルクレスはネレウスとレスリングをして勝つ。褒美に南に進むように助言をもらう。

 アラビアと紅海を通ってエチオピアにたどり着いたヘルクレスはプロメテウスの助言をもらい、今度は北に向う。行ったり来たり。バカみたい。

 やっとこさヘルクレスはドナウ川の源流のリパイオス山に到着する。そこではユニクス(夜)の娘ヘスペリス達が陰気な顔をして陰気な歌を歌いながらリンゴを守っていた。さらに決して目を閉じない竜ラドンまでもがリンゴを見張っていた。

 ところで、スペリスの隣ではアトラスが、罰として、クソ重い天空の軸を支えていた。アトラスはこの罰から逃れる為に悪巧みを考えついた。「ヘルクレスさんよ、この軸を少しの間だけ持っててもらえたら、おいらがリンゴ取ってきてやるよ。」

 アトラスは適当な嘘を並べ立てて、スペリスからリンゴを盗んできた。しかし、アトラスはヘルクレスにリンゴを渡さなかったし、しかも、軸も受け取ろうとはしなかった。アトラス曰く、「やーい。やーい。ヘルクレスのバカー」。

 ヘルクレスは諦めたふりをして言った。「判った。これからこの軸は私が支えよう。おまえはリンゴでも何でも持ってどこか行け。ただ、その前に、一つだけ願いを聞いてくれ。この軸に当ててる枕の位置がちょっと悪いんで、直すから手伝ってくれ。」

 アトラスはリンゴを地面に置いて、軸を持ってやった。その隙に、ヘルクレスはリンゴを持ってスタコラサッサ。

 うーん。飽きれて、ものも言えない。どっちもマヌケすぎる。まあ、そういう訳でりゅう座は北極星を守るように北の空を取り巻いている。


星雲星団ツアー
12 08.1  銀河      NGC4125
15 06.5  銀河      NGC5866(M102?)
15 15.9  銀河      NGC5907
17 49.4  銀河      NGC6503
17 58.6  惑星状星雲   NGC6543


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