こと(琴)座(Lyra


ことの絵(作成中)


面積     :286平方度
20時南中月日:8月29日
固有名を持つ星:α星=ベガ「落ちる鷲」
        β星=シェリアク「琴」
        γ星=スラファト「カメ」
        η星=アラドファル「爪」


全般
 


近所の星座
 北にりゅう。西と南にヘルクレス。南東にこぎつね。東にはくちょう


神話
 アポロンの血を受け継ぐオルペウスはアポロンから竪琴を授かった。この竪琴は、竪琴を発明したヘルメスがアポロンに授けたものであった。また、オルペウスはアポロンから竪琴の演奏の手ほどきを受けた。オルペウスは竪琴の名手となり、野獣や山猫やライオンまでもがその竪琴に夢中になったという。

 オルペウスはエウリュディケと結婚した。しかし、結婚後まもなくエウリュディケは、同じくアポロンの息子であるアリスタイオスに関係をせまられ、逃げる途中で蛇にくるぶしを噛まれて死んでしまう。

 悲しんだオルペウスは竪琴を片手に死者の国へと妻を追いかけてゆく。この道はかつてテセウスやヘルクレスが通った「死者の国へ行く」道だった。

 オルペウスは竪琴があまりに見事だったため、渡し守のカロンは黙って乗せてやり、番犬ケルベロスも吠えず、イクシオンの車輪も止まり、ダナオスの娘も水汲みをやめ、シシュポスは座り、ハデスは泣いたという。なんだか良く判らないが、要は大変な騒ぎになったのだろう。

 この結果、エウリュディケはオルペウスに付いて行き、元の世界に戻る許しを得た。ただし、オルペウスはその道中で振り返って妻の顔を見てはいけないという条件が付いた。

 「鶴の恩返し」の例を出すまでもなく、当然のようにオルペウスは途中で振り返ってしまう。そして、エウリュディケは冥界へと逆戻り。オルペウスは再度、冥界へと戻ろうとするが、さすがに今度は渡し守のカロンも相手をしてくれなかった。

 オルペウスは三途の川(嘘)の辺でしばらく途方に暮れ、その後洞窟の中でジメジメと暮らした。女性を避け、ベジタリアンになり、少年を集めて同性愛にふけり、冥界の歌を歌い、新興宗教を作った。

 オルペウスはその後、アルゴウタナイの遠征に参加し、遠征の前奏曲を演奏したり、冥界から戻ったことのある経験者として大活躍する。しかし、最後は女どもによってたかって八つ裂きにされ最後を迎える。

 ヘルメス、アポロン、オルペウスと受け継がれた竪琴はその後ふさわしい奏者が現れず、ゼウスにより星座に加えられた。


星雲星団ツアー
18 53.6  惑星状星雲   NGC6720(M57, Ring nebula in Lyra, リング状星雲)
19 16.6  球状星団    NGC6779(M56)


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