はくちょう(白鳥)座(Cygnus


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面積     :804平方度
20時南中月日:9月25日
固有名を持つ星:α星=デネブ「しっぽ」
        β星=アルビレオ(意味不明)
        γ星=サドル「胸」
        δ星=ギエナー「翼」


全般
 銀緯0°線、つまり天の川の中心線が通る27個の星座のひとつ。


近所の星座
 北にケフェウス。北西にりゅう。西にこと。南にこぎつね。南東にペガスス。東にとかげ


神話
 最初の女神の一人であるニユクス(夜という意味)にはネメシスという娘がいた。ネメシスという名前は、掟を破ったものに対する怒りといった意味。

 ゼウスはこの娘と契りを交わそうとした。しかし、掟を重んじるがゆえ、ネメシスは逃げた。まずは魚に姿を変えて逃げたが、ゼウスは海をかき回して波を立てた。次に陸上の動物の姿に変って逃げたが、ゼウスはさらに追ってきた。最後の鷲に姿を変えて、空に逃げた。ゼウスは白鳥に姿を変え、ついに追いき、ネメシスと契りを交わした。

 鳥の姿だった為、ネメシスはヒアシンス色の卵を産んだ(笑)。その卵からはヘレネという女の子が生まれた。

 このヘレネは後にトロイアにさらわれ、トロイアとギリシアの戦争(トロイア戦争)を引き起こすこととなる(紀元前1250頃)。10年にもわたる城攻め、トロイの木馬、アキレウスの死、トロイア陥落、そしてヘレネの奪還。この戦争は、逆にペルシャがギリシアに侵攻する一因となる。(ペルシア戦争、紀元前492)

 こうして、神々の神話から、血塗られた人間の歴史へと物語は引き継がれていきます。今でも人間はネメシスの「掟を破ったものに対する怒り」を引き継いでいるようです。

なお、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」では、白鳥座の停車場のプリオキシン海岸で化石の発掘をする学者がいたり、銀河の水を観測するアルビレオの観測所があったりするところ。前半の見せ場。


星雲星団ツアー
19 38.2  散開星団    NGC6811
19 41.3  散開星団    NGC6819
19 44.8  惑星状星雲   NGC6826(Blinking planetary, 明滅惑星状星雲?)
20 23.1  散開星団    NGC6910
20 23.9  散開星団    NGC6913(M29)
20 56.4  散光星雲    NGC6992&NGC6995(Network nebula, 網状星雲, Veil nebula)
20 57.1  散光星雲    NGC6995↑
21 07.1  惑星状星雲   NGC7027
21 14.2  惑星状星雲   NGC7048
21 30.5  散開星団    NGC7086
21 32.2  散開星団    NGC7092(M39)


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