ペルセウス座(Perseus)
ペルセウスの絵(作成中)
面積 :615平方度
20時南中月日:1月6日
固有名を持つ星:α星=アルゲニブ「横腹」
β星=アルゴル「悪魔」
η星=ミラム
κ星=ミザム
ξ星=メンキブ「肩」
ο星=アティク(アティクス)「肩甲骨」
全般
銀緯0°線、つまり天の川の中心線が通る27個の星座のひとつ。
近所の星座
北西にカシオペア。西にアンドロメダ。南西にさんかく。南におひつじとおうし。東にぎょしゃ。北東にきりん。
神話
アルゴスのアクリシオス王は、自分の娘が産む息子(孫)が自分に災難をもたらすという予言を聞き、自分の娘ダエナを地下室に幽閉していた。ゼウスはこの娘に目を付けて、黄金の雨に変身して地下室に流れ込んだ。娘が衣装で雨を受けると、ゼウスが現れ、地下室で結婚式を挙げ、ゼウスの息子が生まれた。この子供がペルセウスである。
アクリシオス王はこの母子を箱に入れて海に捨ててしまうが、セリポス島のデュクティスに救われる。そして、ペルセウスはそこの漁師に育てられる。このセリポス島の支配者はデュクティスの兄弟のポリュデクテスだった。ポリュデクテスはペルセウスの美人の母親は好きだが、ペルセウスは嫌いだった。イジワルして、参加費が馬一頭というパーチーを開くことにした。
ペルセウスは「馬は無理だけど、馬の怪物のゴルゴンの首なら持ってこれるで。」と見栄を切った。王は「ほー、そんならもってきてみー。」と答えた。ゴルゴンはそれを見たものが石になってしまうという恐ろしい怪物だった。
ペルセウスは自分で言った無謀な見栄に後悔して、メソメソ泣いていた。そのペルセウスをアテナや、ヘルメスや、ニンフ達が助け、翼の生えた靴や、体を隠す帽子や、ゴルゴンの首を入れる袋を手に入れる。まるでRPGだ。
ゴルゴンを守る女神は三人交代で見張りをしていた。なぜか彼女らは一つの目を交代で使っていた。ペルセウスは見張りの交代の時を待って、目を受け渡す瞬間に、その目を奪い取った。なんだか、英雄らしからぬセコイ作戦だ。
ペルセウスはゴルゴンのうちメドゥサの首を切るのだが、この方法がまた、後向きで手探りで切ったとか、楯に相手を映して逆に石にしたとか、これまたセコイ方法だった。この首からペガススが生まれる。(ペガスス座参照)
怒った他のゴルゴンが追ってきたが、せこいペルセウスは、これまたせこく、帽子で体を見えなくして、翼の生えた靴で一目散に逃げる。
その途中でアンドロメダ姫を見つけて、メドゥサの首をうまいこと使って嫁にしてしまう。(アンドロメダ座参照)
ペルセウスがセリポス島に帰り着くと、なんとパーティーはまだ終わっていなかった。王はペルセウスがゴルゴンの首を持ってきたことを信じなかった。そこで、ペルセウスはゴルゴンの首をみんなに見せた。みんなは当然、石になってしまい、セリポス島はエーゲ海で最も石の多い島になった。
ペルセウスはアンドロメダを連れて、故郷のアルゴスに戻った。ペルセウスは自分を海に流した祖父と和解したが、その和解の宴で遊んだ円盤投げで祖父を誤って殺してしまう。オッチョコチョイにもほどがあるが、くしくも予言は的中した。
その後、ペルセウスはミュケネという都市を作ったり、ペルセスという子供を作ったりする。このペルセスはペルシア王の祖先と言われており、その後、歴史が人類の手に移った後、ペルシヤ王がギリシア人の土地を要求する根拠となった。
また、ヘルクレスの祖父となるアルカイオスとエレクトリュオンという子供も作ったらしい。
結局のところ、ペルセウスはそのセコイ手口と祖父殺しの過ちから、それほど尊敬される英雄ではなかったようだ。
星雲星団ツアー
01 42.3 惑星状星雲 NGC650〜1(M76, Little Dumbbell, 小あれい)
01 42.3 惑星状星雲 NGC651↑
02 19.0 散開星団 NGC869&884(h-χ, Double cluster, 二重星団)
02 22.4 散開星団 NGC884↑
02 33.6 散開星団 NGC957
03 14.7 散開星団 NGC1245
03 31.2 惑星状星雲 GK-N1901
03 31.6 散開星団 NGC1342
03 47.5 惑星状星雲 IC351
04 10.0 散開星団 NGC1513
04 15.4 散開星団 NGC1528
04 20.9 散開星団 NGC1545