おひつじ(牡羊)座(Arietis)
面積 :441平方度
20時南中月日:12月25日
固有名を持つ星:α星=ハマル「頭」
β星=シェラタン「しるし」
γ星=メサルティム「大臣」
δ星=ボテイン「腹」
全般
黄道十二星座のひとつ。星占いの筆頭にでてくる有名な星座。昔、春分の日に太陽がこの星座にいたのでそうなっている。(今はうお座にいる)
近所の星座
北にペルセウス。北西にさんかく。西にうお。南にくじら。東におうし。
神話
その昔、ポセイドンがマケドニアの王女テオパネを奪ってある島へ逃げた。ポセイドンは花嫁を羊に変え、自らも羊に変え、更に島の住民を全て羊に変えた。そして、他の求婚者達が後から追ってきても判らないように、羊に隠れて結婚した。こうして、二人の間には黄金の羊が生まれた。島の住民もたまったもんじゃない。まあ、当時としては、天災の一種みたいなものだろう。
時代は下って、別の話。風神アイオロスの子孫であるアタマス王はネペレ(雲)という名の女神と結婚した。二人の間にはプリクソス(縮れ毛)とヘレという子供ができた。しかし、アタマス王は地上の女と浮気した。女神ネペレは怒って実家(天上)に帰ってしまった。そして全土に干ばつを起こして仕返しした。女神といえど、女はコワイ。
若い王子プリクソスは干ばつをやめてもらう為に、自らをいけにえに捧げた。妹のヘレも兄にならった。
そこへゼウスの命を受けた黄金の羊が現れて、二人を救って、空を飛んで逃げた。途中、ダーダレルス海峡(トルコ-ギリシア国境)で、妹ヘレは落ちて死んでしまうが、兄プリクソスはコルキス国に着いて、幸せにくらした。浮気したアタマス王は罰として、狂い死にした。
その後、この黄金の羊の皮は正当な王を示す品となる。プリクソスの子孫のイアソンが、軍勢を引き連れてアルゴ船でこの羊の皮を取り返しにゆく冒険は、また別の星座(りゅうこつ座、等)で紹介する。
星雲星団ツアー
ツアー中止