りゅうこつ(竜骨)座(Carina)
りゅうこつの絵(作成中)
面積 :1083平方度
20時南中月日:3月28日
固有名を持つ星:α星=カノープス、「老人星」
全般
全天で8番目に大きな星座。銀緯0°線、つまり天の川の中心線が通る27個の星座のひとつ。日本からは一部しか見えない。全天で二番目に明るいカノープスがあることで有名。
近所の星座
北にほ。北西にとも。西にがか。南西にとびうお。南にカメレオン。南東にはい。北東にケンタウルス。
神話
かつて、とも座、りゅうこつ座、らしんばん座、ほ座、の4星座を合わせた巨大なサイズの星座があった。アルゴ船座である。それぞれ、とも=船尾、りゅこつ=船底の主材(キール)、らしんばん=羅針盤、ほ=帆、である。
物語全体を一言でいうと、プリクソスをコルキスへ逃がした金色の羊(ポセイドンとテオパネの子)の皮を取り返す為に、英雄イアソンがアルゴナウタイの遠征に赴く。アルゴ船はその冒険に使われた船である。
イアソンの両親は正当な王位継承者であった。イアソンは王位を取り返す為、まずは王に直談判に行った。王は快く農地と家畜を半分与えることに同意したが、王位は譲れないと言った。そしてこう言った、「もし、コルキスのアイエテスの館にある金色の羊の毛皮を取ってこれれば、喜んで、王位を譲ろう」。しかし、アイエテスの館は、いわば黄泉の国にあり、そこへの航海は死の国から戻るのと同等だった。
まずは船を作った。船大工の名はアルゴス。材料はペリオン山の松。船の名前のアルゴとは、「快速」という意味である。船のくせに人の言葉を話したという。続いて、遠征に参加する神々が集った。ゼウスの子ら(ヘラクレス、カストル、ポルックス)やポセイドンの子ら、そしてアポロンの一族(オルペウス)も集った。
いろんな冒険があるので、箇条書きにする。
(1)大嵐にあった。(ちょっと。月並み)
(2)男嫌いのアマゾネスの島で競技会をした。(おいおい、B級映画か?)
(3)飲料水をとりにいって、ニンフにつかまる。
(4)闇夜に座礁して、友好的な民族と誤って戦争をした。(これじゃ、悪者だ。)
(5)鳥の化け物と戦った。
(6)船が通ろうとすると閉じて、船を壊してしまうボシポラス海峡(トルコ)を無理矢理通り抜けた。
(7)鉄を加工している町を通り抜けたり、隠すべき事(愛の交わりとか)と公然と行われる事が逆の町を通った。(ガリバーみたい)
(8)竜と戦った。もしくは竜の腹に入って羊の皮を取ってきた。
(9)羊の皮を巡って、アイエテスと農耕の競争をした。
(10)竜の歯から生まれた巨人と戦った。
(11)アイエテスに祝宴に招待されるが、そのすきに船を燃やされそうになる。
(12)イアソンが予期せず花嫁(メデイア)を見つけて結婚した。
(13)その花嫁はアイエテスの追跡を妨害する為、自分の弟を八つ裂きにしてばらまいた。
(14)弟の虐殺に対する清めの儀式を受けた。
(15)みんなでアルゴ船を担いで砂漠(リビア)を進んだ。
(16)また、竜を退治した。
(17)クレタ島の青銅人を退治した。
その後、パガサイ湾にたどり着いて、アルゴ船の話は終わる。イアソンとメデイアの話にはまだ続きがあるが、ここでは省略する。一言だけ付け足すと、イアソンのその後は決して幸せではなかったようだ。
星雲星団ツアー
07 58.3 散開星団 NGC2516
09 07.1 惑星状星雲 IC2448
09 21.4 惑星状星雲 NGC2867
10 02.7 散開星団 NGC3114
10 27.4 散開星団 IC2581
10 35.8 星雲を伴う散開星団 NGC3293
10 37.3 星雲を伴う散開星団 NGC3324
10 42.1 散開星団 Mel.101
10 43.2 散開星団 IC2602(Southern Pleiades, 南天のプレアデス)
10 43.8 散光星雲 NGC3372(η Carinae, エータカリーナ, りゅうこつ座エータ星)
11 06.4 散開星団 NGC3532
11 10.4 星雲を伴う散開星団 NGC3572
11 12.1 散光星雲 NGC3581, NGC3582 & NGC3584
11 12.3 散光星雲 NGC3582↑
11 12.4 散光星雲 NGC3584↑
11 12.9 散開星団 NGC3590
11 17.9 散開星団 IC2714
11 19.5 散開星団 Mel.105