へびつかい(蛇遣)座(Ophiuchus


へびつかいの絵(作成中)


面積     :948平方度
20時南中月日:8月5日
固有名を持つ星:α星=ラサルハゲ(ラスアルハゲ)「蛇遣いの頭」
        β星=ケバルライ「羊飼いの心臓」
        γ星=ムリフェン
        δ星=イエド・プリオル「前の星」
        ε星=イエド・ポステリオル「後の星」
        η星=サビク「勝利者」
        λ星=マルフィク「肘」


全般
 黄道は通るが、黄道十二星座ではない。銀緯0°線、つまり天の川の中心線が通る27個の星座のひとつ。


近所の星座
 北にヘルクレス。北西にへび。西にてんびん。南にさそり。南東にいて。東にへび。北東にわし


神話
 アポロンの息子であり、医療の神であるアスクレピオスの姿。蛇の毒を使って治療を行ったため、へび使いという名で星座となっている。まずは、彼の誕生の話から。

 コロニス(烏の処女の意)はアポロンの子供を身ごもっていた。しかし、コロニスは別の男の誘惑に負け、アポロンをふって、結婚してしまう。

 からすは当時まだ白い鳥で、アポロンのお気に入りだった。だが、このからすが、「アポロンはふられちゃった」と皆にふれまわった。アポロンは怒って、烏を黒くし、言葉を奪ったうえ、4本の釘で夜空に貼り付けた。これがからす座になった。

 さらにアポロンは、ねーちゃんであるアルテミスに復讐をたのんだ。ねちっこいヤツだ。アルテミスもアルテミスで、コロニスだけでなく、彼女の故郷の町の女をかたっぱしから射殺してしまう。ここにきてさすがにアポロンも正気に戻る。焼けたコロニスの体から胎児である自分の息子を引きずり出した。この息子が医療の神アスクレピオスとなる。

 アスクレピオスはケンタウロスのケイロンから医療を学んだ。アスクレピオスは蛇の毒から作った薬や、蛇を使ったまじないや、蛇を使ったショック療法(笑)で、不死ならぬ人間を治療したり、死人を蘇らせたりした。死人が蛇にビックリして生き返ったりしたのだろうか?

 父であるアポロンも神々の治療を行ったが、アスクレピオスの場合は人間を治療したことから、父よりも名医だったようだ。しかし、死者を蘇らせたことからゼウスの怒りをかい、アスクレピオスは雷に打たれて死んでしまう。

 今度は逆に息子を殺されたアポロンが、雷を作っているキクプロスを殺して、仕返ししたりする。更に逆に、今度はゼウスが怒って、アポロンに地上で奴隷になる罰を与える。なんとも人間くさい恨みの晴らしあいだ。困ったもんだ。


星雲星団ツアー
16 32.5  球状星団    NGC6171(M107)
16 47.2  球状星団    NGC6218(M12)
16 57.1  球状星団    NGC6254(M10)
17 01.2  球状星団    NGC6266(M62)
17 02.6  球状星団    NGC6273(M19)
17 10.2  球状星団    NGC6293
17 19.2  球状星団    NGC6333(M9)
17 23.6  球状星団    NGC6356
17 29.3  惑星状星雲   NGC6369
17 37.6  球状星団    NGC6402(M14)
17 46.3  散開星団    IC4665
18 12.1  惑星状星雲   NGC6572
18 27.7  散開星団    NGC6633


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