かんむり(冠)座(Corona Borealis


かんむりの絵(作成中)


面積     :179平方度
20時南中月日:7月13日
固有名を持つ星:α星=アルフェッカ、ゲンマ「宝石」
        β星ヌサカン


全般
 


近所の星座
 西にうしかい。南にへび。東にヘラクレス


神話
 ポセイドンの息子である英雄セテウスは、雄牛の頭をもつアステリオス(ミノタウロス)を退治する(おうし座参照)。その時に迷宮から脱出できるように毛糸の玉を渡したりして手伝ったのがアリアドネ姫。アリアドネ姫はミノス王とパシパエ王妃の娘で、絶世の美女。ちなみに、アステリオスも、パシパエ王妃と雄牛の子供。つまり、アリアドネ姫は兄弟殺しに手を貸したわけだ。いくらアステリオス兄さんが雄牛の頭をもつ化け物でも、ちょっとひどい妹だ。

 それはともかく、英雄セテウスとアリアドネ姫は恋に落ち、一緒に逃げる。しかしその途中のディア島で、英雄セテウスの夢の中にディオニュソスが現れる。ディオニュソスはゼウスの最後の息子で、女たらし。ディオニュソス曰く「アリアドネ姫は人間じゃなくて女神だ。私が妻にするから置いてゆけ」。英雄セテウスは素直に彼女を置いていってしまう。

 アリアドネ姫はおいてきぼりをくらって、悲観にくれていた。しかし、そこに現れたのが美男子ディオニュソス。しかも、結婚してくれるという。アリアドネ姫曰く、「ラッキー。玉の輿ね。」調子のいい女だ。

 かくして、アリアドネ姫はディオニュソスの取り巻きたちがなりたくてもなれなかった「ディオニュソスの唯一の妻」となった。結婚式の時、ディオニュソスはアリアドネ姫に黄金の冠を送り、一緒に天上界に上った。

 余談になるが、この結婚式の時にディオニュソスがグラスの中にぶどう酒を出現させたらしい。で、ディオニュソスは酒の神と言われている。

 その後、二人の間にはオイノピオン、エウアンテス、スタピュロスの三人の子供が産まれる。


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