モルジブ旅行記
9/21
5:30に起きる。昨晩の夕食のトンカツ定食のおかげか、元気いっぱい。早起きのせいで少し眠い。天気は曇り。傘は不要。
6:25、ナオミと供にバスに乗る。最寄りの駅まで15分ぐらい。6:55、各駅停車に乗り、千葉に向かう。ラッシュアワーはまだ始まっていない。電車はすごく空いている。
電車の中で寝てしまう。起きると「本千葉」だった。ナオミに「本千葉」は「千葉」ではないことを説明。
ナオミ:「『ニセ千葉』もあるの?」
リュウノスケ:「『ホン千葉』『ニセ千葉』『上千葉』『下千葉』『右千葉』『左千葉』があるよ。」
ナオミ:「ふーん。」
リュウノスケ:「おいおい、信じるなよ。」
千葉で乗り換え。4分しかない。成田線のホームへダッシュ。なんとか間に合う。学生が多くて、混んでいる。8:40成田第二ターミナル着。電車から降りようと、棚から荷物を下ろす時に、カメラとフィルムの詰まったデイパックをおっさんの膝の上に落とす。ヘラヘラ笑いながら謝りつつ去る。おっさんが怪我とかしなくて良かった。カメラも無事だった。おっさんありがとう。
団体Gの行列に並ぶ。平日なのに列が長い。みんな整然と列を作っていて、少々気味が悪いぐらいだ。「カウンターの列並ぶまでの列」に20分ぐらい並ぶ。
「エコノスツアー」という安っぽい名前のカウンターに並ばねばならぬのだが、なかなか見つからない。10分ぐらいロス。やっと「エコノスツアー」を見つけて並ぶが、この列だけ異常に進みが遅い。カウンターのねーちゃんがことあるごとに、どこかへ行ってしまう。そして5分ぐらい帰ってこない。その他にもパスポートの期限が切れていてチケットが発行されず、旅行を断念する兄ちゃんが列の前にいたりして、かなり時間がかかった。30分ぐらいか?
「エコノスツアー」カウンターではチケットを受け取るだけ。再度、Fカウンターのマレーシア航空のカウンターへ向かい、ボーディングパスを発券してもらう。スモーキングのシートもあったようだが、すでにいっぱいだった。その後出国審査。全体の流れを整理すると、
「代理店のカウンター入り口で並ぶ」
「カーゴ預け荷物のX-ray検査」
「代理店のカウンターで並ぶ」
「代理店のカウンターでチケット受け取り、空港使用料支払い」
「マレーシア航空カウンターで荷物を預けて、発券(NRT→KUL、KUL→MLE、2枚×2人分)
「空港使用料のチケットのもぎり」
「出国審査、手荷物X-ray検査」
出国後、買い物。タバコ(Frontier light×10箱)ジョニ黒12年50cls。ナオミは化粧品をなにやら2個ほど買い込んでした。
ヒコーキの写真を撮りながらボーディングを待つ。ボーイング777。ロールスロイスのエンジンだ。
10:30、搭乗。シートはFとG。Hは空席。5人がけのところの3人分を使う。機内食は照焼きビーフかサーモン。どちらもうまい。席には各自、液晶ディスプレーあり。「上海」等のゲームができる。映画は「Lost in space」。映画がつまらないので、「上海」をやる。暇を潰すために機内に持ち込んだ本は1ページも読まれず、ムダになった。途中でちらっと外を見ると、沖縄の珊瑚礁が見えていた。
時計を1時間戻す。なんとかテポドンに当たらずにペナンに到着。機内で待っていてもよいが、降りてもよい。当然降りる。
ペナンの空港は建物の屋根がかわら風でなにやらいい感じ。しかし、ペナンの空港から眺める風景はリゾートには見えない。空港内も店が少なく、照明が切ってあったりして寂しい雰囲気。通貨危機の影響だろうか?しぶい銀色の金属製品の土産が目に付く。ずず製品か?
同じ飛行機に戻り、同じ席に着く。さらに空いている。離陸直前に窓際の席に移動。次のクアラルンプールまでは1時間なので、ジュースしか出ない。ジュースをゆっくり飲みながら飛行機の羽根を眺める。
クアラルンプール着。えらい立派な空港だ。あまり店のないゲートばっかりのターミナルから電車(モノレール?)でメインターミナルへ。シンガポールとか関空とかのターミナル間電車と違って、速い。カーブも無理矢理曲がっている感じ。
メインターミナルは真ん中に庭があって、滝まである。店も多い。チョコレート屋が少なくとも2軒。待ち時間の間にビザを食べる。うまかった。
Smoking Areaを探すが見つからず。
マーレ行きに乗る。エアバスA330。機内食はチキンカレーもしくはFish。どちらもうまい。ビールはシンガポールのTiger Beer。また寝てしまう。
マーレ着。飛行機からターミナルまでトボトボ歩く。入国審査。真面目な審査官の列に当たってしまい、時間がかかった。帰国のチケットが無いと入国できない。かなり厳しい。
入国後、BIYADOOのカウンターへ。帰りのチケットを預ける。Reconformationもしておいてくれるらしい。ツアーを使ったのは始めてだったので予想していなかったが、これはとても便利。
外は雨が降っている。風も強い。今後の天気が心配だ。トイレに行っている間に置き去りにされそうになり、慌てて空港そばの桟橋へ走る。ここでもまた待たされる。もう待つのに慣れてきた。
海はおおしけ。各自ゲロブクロを握りしめて、いざBIYADOOへ。船はとてもゆれる。ゆれる。でも、寝てしまう。
ようやくBIYADOO到着。桟橋からいっぱい魚が見える。サギが一羽佇んでいる。なかなかイイ感じの島だ。Frontへ。Frontの建物もきれいだ。ココナッツを渡され、飲みながら、台帳代わりのカードを記入。ボーイにスーツケースを運んでもらって部屋へ。N0.78。
部屋はエアコンが効いていて涼しい。窓からは木しか見えない。シャワーは水量が少なく、ぬるめ。でも全体的には満足できる程度。シャワーを浴びて、また寝る。いくらでも寝られる。
9/22
8:00起床。朝食を食べにレストランへ。ちなみに1つ島には1つのリゾートしかない。レストランも1つだ。よって、食事はいつも同じレストラン。しかも同じテーブルで、同じボーイということになる。朝食はビュッフェタイプ。オムレツを作っているところに並んでいる日本人のおばさんのどんくささに閉口する。食事はうまい。やはり、ヨーグルトはある程度酸っぱくなくてはならぬ、と認識させられる。
FrontのSafety BoxにPassportを預ける。FrontにはDOS/Vマシンが2〜3台。見かけよりは近代化している。
早速、島内の散歩に出かける。砂のビーチは少なめ。白い砂浜がずーっと続くような風景はない。近くにある島(ビリバル)に期待しよう。でも、ビーチの砂は白くてきめが細かくて気持ちいい。
ウミガメ発見。ゆうゆうと泳いでいる。イイ感じだ。
散歩していると、マッサージの説明員がやってくる。断る。
島の中を掃除している従業員にココナッツを食べさせてもらう。結構、甘い。
頭が緑色のトカゲ発見。妙に動きがのろいヤドカリ発見。砂色で動きのすばやいカニ発見。イイ感じだ。
島の南側は殆どビーチは無い。波に侵食されてしまったようだ。
ハンモック発見。
一旦、部屋に戻る。部屋がクリーニングしてある。ベッドの上にはハイビスカスが。しまった。チップ置いてないよ。その後、リュウノスケは泳ぎに出かける。ナオミはさっき発見したハンモックへ読書しにいく。
魚が多い。カラフルだ。しかも逃げない。でもサンゴは白化している。昨晩の嵐の影響で波が高い。シュノーケリングギアもないので、軽く流す。明日はシュノーケリングギアを借りてみよう。
戻ってみるとナオミは案の定、ハンモックで昼寝中。いたずらして、ハンモックをゆすってみるが、なかなか起きない。ナオミは後で「寝てた時、風が強かった」などと言っていた。
部屋に戻り、シャワーを浴びて昼食へ。当然、朝食と同じレストラン。昼食もバイキング形式。スパゲッティーとかカレーとかが並ぶ。ここのリゾートはインド人が経営しているので、常にバイキングの一品としてカレーが準備されている。食事の途中で飲み物が欲しくなり、隣のテーブルにあった水のペットボトルを取ろうとしたら、ウエイターに自分のテーブルの係りに頼めと言われた。どうやら水は個々のテーブルで別になっていて、有料で、個人持ちになっているようだ。
ちなみに私達のテーブルの係りはSamir。しかしウエイターはみんなインド系で顔の区別がつきにくい。
夕食は昼食の時にあらかじめ決めておく。リュウノスケはハーブのスープとチキンフライカレー。ナオミはピザと魚料理。
食後、浮き輪をふくらます。ナオミは泳ぎが苦手なので、持ってきたのだ。しかし、浮き輪を持ってくるような人は他にはいないようだ。うき輪は、ずいぶん大きいのを持ってきてしまい、ふくらますのに苦労する。
食後にビーチに出かけるが、風が強く、曇っている。泳ぐ気分にもなれないので、とりあえず部屋で待機(昼寝)。3時頃起きるが、またそのまま待機(昼寝)。
5時ごろから散歩。ビーチは閑散としているが、まだ無理矢理泳いでいる人もいる。ヤドカリで遊ぶ。砂で足を埋めたりする。夕日の写真を撮る。バーで生ビール(またTiger Beer)を飲む。一杯30RMF(モルジブルフィア)。300円ぐらい。安い。モルジブは100%イスラム教徒の国なので、もともと酒は無い。酒税も無いのかも。
ちなみにミネラルウォーターは1.5リットルで35RMF。
7:00PM夕食。カレー。デザートはスイスロール。しかし、ロールといってもロールしていない。適当に曲げて周りだけ巻いてるって感じ。日本ではこんなの作って売る人はいないだろうな。
夕食後にビーチを散歩。ビーチではスペシャルディナーのバーベキューをしている。電飾がきれい。なんかのんびりとした生バンドの演奏が聞こえる。思わず聞き入ってしまう。知っているナンバーもあった。
部屋に戻る。また、雨が降りそうだ。雲間からいて座付近の天の川が見える。天の川が濃い。晴れたら夜も楽しみだ。ウイスキーをチビチビ飲みながら日記を書く。明日は早起きして朝日を見てみよう。
9/23
5:40起床。日の出を見ようとビーチへ。朝のビーチはとても静か。しかし、曇っていて日の出は見えない。
一度、部屋に戻って朝食に出かける。7:00。早く出かけると朝食も空いている。
水着に着替えてビーチに出る。桟橋の横で波が少ない所。ここは島の南側で風下なので、波も少ない。一番乗りで、ビーチに置かれている座椅子を確保する。
そういえば、欧米人は必ずと言っていい程、座椅子にタオルをしいて、砂だらけにしている。そういう風習なのだろうか?
とりあえず、リュウノスケシュノーケリングギアを借りて、シュノーケリングへ。ナオミは寝そべって、京極夏彦の「ひょうすべのなんとか」という小説を読む。南の島で太陽の下で妖怪もの、という変なセレクションだ。
サンゴの上をドロップオフの場所まで泳ぐ。というか、うき輪の上に乗って進んでゆく。このあたりが一番魚映が濃い。ドロップオフの所まで行くと、海流があるので、それに流されて島沿いに進む。疲れたら適当に切り上げて島に戻る。
ナオミの所に戻ってみるとナオミは意外にもちゃんと読書している(寝ていない)。シュノーケリングギアの調子が悪いので交換してもらい、再度海へ。殆どの部分でサンゴは死んでいるようだ。島の西側は海流が速いことを発見。
戻って、ナオミと少し泳ぐ。少しだけ。
ビーチに戻り、ナオミを砂に埋める。そんなアホみたいな事する人はいないようで、周りの人が集まって笑いながらみている。
近くに居た日本人女性4人組みの会話
A:「ねー。『バカビン』どこー?」
B:「あっちの方に一人でいっちゃった。」
さすが『バカビン』。一人で遠くまでシュノーケリングで行ってしまったようだ。良く判らんが、『バカビン』というアダナをもらうだけのことはある。
部屋に戻ってシャワーを浴びて昼食へ。陽気なねーちゃんに「ここはトマトソース系がおいしいですよ。」などと言われつつ、いつものようにビュッフェに並ぶ。WASABI CORCEなるドレッシングにチャレンジ。しかし、ソースとは名ばかりで、ワサビそのもの。サラダにワサビ。うーん。遠い国にきたもんだ。
カレーがうまい。おかわり。おかわり。やっぱり、Beef Masaraが最高。
昼食後に散歩。すっかり晴れていて日射しが強い。ちょっとクラクラする。ここぞとばかりに写真を撮る。晴れているとどっちに向いても絵になる所だ。
部屋に戻って昼寝。
3:20起きて、桟橋へ。Vill-Varuという同系列で、すぐ側にある島への船に乗る。料金はタダ。波が高くて、かなりしぶきがかかる。10分ぐらいで到着。Vill-Varu内を散歩する。
浜はViyaDooより多いかも。小さな浜が木に隠されてたくさんある。日本人の泊まり客は少なく、殆どがヨーロピアン。浜では泳いでいる人より、本を呼んでいる人の方が多い。
ここでも夜のスペシャルディナーとしてバーベキューの準備をしている。さすが同系列。たぶん、昨夜BIYADOOに来ていた楽団がここにも来るのだろう。
島の反対側で座椅子を発見して、ゴロゴロする。足を埋める。砂が細かくて気持ちいい。ナオミと棒倒しをする。砂の山を作って、てっぺんに棒を立てて、棒を倒さないように砂を取り合うゲーム。リュウノスケ負ける。
サギが飛んでくる。追い詰めて至近距離で写真を撮ろうとするが、飛んで逃げられる。
桟橋近くのバーでビール(ハイネケン)を飲みながらバーテンと話をする。バーテンはバングラディッシュ出身。今、国は洪水で大変だそうだ。
バーテン:「洪水のニュース見たろ。BBCで。」
リュウノスケ:「おー、見た見た。」(嘘)
Vill-Varuの掲示板を見る。ここにはアイランドホッピングツアーやヘリコプターツアーがあるようだ。残念ながらBIYADOOには無い。
6:00、日没を見に行くが、やはり水平線近くは曇っている。ついでにさっき逃げられたサギを見に行く。さっきと同じ場所にいた。桟橋に停泊している漁船から魚を投げてもらって食べている。一旦くわえて、海水で洗ってから食べる。ちょっと生意気だ。
漁船のおっさんに「ウツボがいるから見せてやる。」と言われて、桟橋の下にいるウツボをしばらく眺める。同じ漁船から老人が現れる。「BIYADOOから来たんか?なら、帰りの船を待つ場所が違う」と、親切に島の反対まで連れていかれてしまう。時間は充分あるのに、なぜか3人で早足で歩く。
月を眺めたりしながら出航を待つ。6:30出航。部屋に戻り、日記を書いてから、夕食へ。リュウノスケはパスタと魚。ナオミはスープとビーフ。
夕食中、ウエイターと記念撮影をしている人や、ウエイターにバースデーソングを歌ってもらってケーキをもらっている人を見る。
部屋に戻る途中で日本人のおばさん達とすれ違う。その時、おばさん達は高笑いしていた。
おばさん達:「ギャハハハハハハ」
リュウノスケ:「おばさん達、カイチョーみたいだね。」
ナオミ:「そうだね。ゼッコーーチョーみたいね。」
リュウノスケ:「いや、『怪しい鳥』の『怪鳥』っていう意味だったんだけど。」
部屋に戻り、日記を書いたり、洗濯したりする。シャワーを浴びて寝る。シャワーは電気温水器でNational。便器はINA。エアコンはSANYO。電話はAUTOPHONE(DHIRAAGU?)英国製。冷蔵庫はNational。電気ポットはnorthmace英国製。
ちなみにミネラルウォーターはスリランカ製。バターはニュージーランド製。ウエイターはバングラディッシュ製が多いようだ。
9/24
5:40、一応起きてベランダから空を見てみる。まだらに曇っている。また、日の出は見られない。どうやら朝夕は雲が出るようだ。また寝る。二度寝はどこでも気持ちいい。
8:00、起きて朝食へ。今日はMEDAMAYAKIというメニューに挑戦だ。なぜか日本の目玉焼きより、黄身の色が白っぽい。種類が違うのか?
朝食後に散歩。今日はいい天気だ。部屋に戻り、水着に着替えて海へ。まずは島の東側で泳いでみる。砂地で遠浅。リーフエッジまで歩いて行くが、波が高くて、シュノーケルには向かない。適当に浮いていると予想以上に流される。
浜に上がって、ヤドカリで遊ぶ。埋めてみたり、投げてみたり。ヤドカリに飽きて、砂の山を作ってみる。波で崩れて、止める。
11:00波の少ない島の南側に移動。さっそくシュノーケリング。南側の方が波も少なく、魚も多い。「潜るんです」という水中対応のレンズ付きフィルムで魚の写真を撮る。
浜に戻ってナオミを初めてのシュノーケリングに連れ出す。ドロップオフで少々びびっていたが、喜んでいる。気付くと1:00PM。慌てて部屋に戻り、シャワーして、昼食へ。又、カレーを食べてしまう。今晩もカレーなのに。
浜を散歩しつつ部屋に戻り、本とビールを持ってハンモックへ昼寝しにいく。本は「避暑地の猫」(宮本輝)。昼寝中に、昨日の「怪鳥おばさん達」がシュノーケリングしているのが見える。なかなかアクティブなおばさん達だ。なぜがみんな水泳帽をかぶっていた。
寒くなってきたので、部屋に戻って、昼寝続行。
起きると6:00PM。外に出てみるが既に日没後。もしかしたら、日没が見えていたかも。
7:30PM夕食へ。リュウノスケはタコスとカレーとビール。ナオミはポタージュスープとポロネーズとビール。
レストランでは常に席が決まっている。当然、隣はいつも同じ人だ。隣は日本人カップル(新婚?)で、いつも妙に食事が速い。なんだか、社員食堂でAランチを食ってるようなスピードだ。
係りのウエイター、サミールはいつも忙しそうで、なかなか来ない。いつもセカセカと大量の皿を持って急いでいる。担当のテーブルが多いようだ。たぶん、国には子供が7人ぐらいいて、仕送りする為に、たくさんのテーブルを担当している、という事情ではないだろうか?
夕食後に浜を散歩。月が霞んでいる。空全体も微妙に霞んでいる。でも天の川はくっきりと見えている。水平線近くは雲があるようで、星が見えない。人工的な地上の光が殆どないので、雲の部分は黒くて何も無いように見える。唯一北の方向にマーレの街らしき明かりが見える。
ナオミが寝てしまった後、カメラと三脚を持って出かける。星野の固定写真を撮る。6枚程。11:00PM頃、バーの前を通るとヨーロピアンばかりが調子よく飲んでいた。明日は飲むのも良いかも。
帰ってくると、相変わらずナオミは寝ている。翌朝の話では、起きて待っていて、イイトコロまではいったらしい。イイトコロとはどこだろう?夢の国か?
9/25
5:40に起きる。晴れている。日の出の多重露出をやる。しかし、失敗する。今日の日没で再チャレンジだ。
とりあえず、また寝る。
8:30に起きていつもの朝食。今晩はマハラジャディナーというスペシャルメニューがあるそうだ($20)。頼んでみることにする。外で食べるらしい。
朝食後のいつもの散歩。いつものように水着に着替えて波の少ない南側のビーチへ。まずは、リュウノスケが一人でシュノーケリング。「写るんですスーパー800」を「潜るんです」に仕込んで、魚を撮る。
浜に戻って、ナオミの足を埋めたりしながらひと休み。その後、二人でシュノーケリング。背中が熱いぐらいの強い日射し。でも、なぜか水は昨日より冷たい。サンゴが死んでいて一面灰色だが、なにしろ魚が多くて逃げないのが良い。
浜に戻って、波打ち際で風呂に入るがごとく海水に浸かっている外人や、のべつまくなしに何かについてしゃべり続けている外人を眺める。
12:00、大勢で船に乗り込んで、BIYADOOから去ってゆく団体を眺める。
部屋に戻ってシャワーを浴びて昼食へ。いつもと同じビュッフェ。スープ、ハム類、サラダA、サラダB、冷やしたバター、パンA、パンB、パンC、メイン(魚)、メイン(肉)、パスタ、米、カレーA、カレーB、カレーC、ケーキ、冷菓類。これらの中から好きに選ぶ。ナオミはいつも、「取り過ぎた。食べられない。」と言いつつ、殆ど食べる。
部屋に帰って「読書」というコードネームで呼ばれている「昼寝」。
5:00PM。始めて部屋の電話が鳴る。シュノーケリングギアのチェックアウトをして欲しい、とのこと。サインしに行く。ダイビングのスタッフは日本人。
5:40PM。夕日を撮影しに行く。水平線近くだけが雲で、失敗。明朝のラストチャンスにトライする。
6:10PM。日記を書く。ナオミは珍しく目を開けたまま本を読んでいる。
7:30PM。夕食に出かける。今日はマハラジャディナー。レストランに歩いてゆくと、怪し気なインド民謡が聞こえてくる。電飾が見える。ハリボテのお城が建っている。屋外にテーブルが並んでいる。ドラム缶でナンを焼いている。怪しい。すべてが怪しい雰囲気だ。適当な席に座って待つ。
程なく準備が出来たとのこと。しばらく待ってから並ぶが、日本人女性を先頭に列が進まない。困ったもんだ。味はこれまた怪しい。複雑な味が多い。カレーを中心としたインド料理のフルコースのバイキングだ。
なにしろ辛いものが多い。いろいろ食べると、後味が混ざって判らなくなってしまう。皿の上でもすでに混ざってるし。食後に紅茶を頼むが出てこない。2人のウエイターに聞いても「そのうち来るだろ」としか答えないので、あきらめる。
Barは混んでいるので通過。浜に出ると満天の星。部屋に戻り、星野写真の準備をして、人が居なくて照明がない浜に向かう。ナオミに星座を教えながら、4枚写真を撮る。
浜からの帰り、立ち入り禁止のプライベートエリアを横断して戻る。そこにはちゃんと従業員が家族と住んでいる。テレビに集まって、サッカーを見ている。人に見つかって怒られそうになるが、道を尋ねて笑ってごまかす。
バーは相変わらずヨーロピアン酔っぱらい団体に占領されている。前に浜でのバーベキューの時にいた楽団がまたいる。
帰って、ビールとウイスキーを飲んで寝る。
9/26
5:30AM起床。出かける準備をしていると雨が降り始める。出かけるのはやめて寝る。
8:00AM起床。いつもの朝食へ。書くべきことは何も無い。ナオミは食欲不振らしく、めずらしく残す。
フロントで今日のスケジュールを聞く。「2:00PMランチ後にチェックアウトで、4:00PM出発」とのこと。案外のんびりできる。早速、水着に着替えてビーチへゴー。すぐさまシュノーケリング。いつものようにシュノーケリング。いつもよりもサンゴが浅い。潮の干満のせいか?
日焼け止めを使い切る。9:30AM、シュノーケリングの道具を返す。デポジットのクレジットカードを取り返す。
浜でゴロゴロする。外人の親子が無心で砂浜に溝を掘っているのを眺める。波打ち際でゴロゴロする。ナオミ本を読む。ロープで繋ぎ止められているサーフィン用のボードの上でゴロゴロする。ゴロゴロしたせいでボードから海に落ちる。再度、ボードに乗って、今度はじっとしとく。
思いっきりビーチライフを満喫して11:30に部屋に戻る。シャワーを浴びて帰国の準備。水漏れする「潜るんです」を捨てる。
12:30、昼食に出かける。今日の昼食は中華風。ビーフン、酢豚、等がある。もちろんカレーもある。デザートにバナナを食べる。短いバナナ。太さは普通だが、長さが10cmぐらいで、まっすぐ。ナオミはこのバナナを気に入って、写真をバシャバシャ撮る。サミールに5日分のチップをまとめて渡す。$5。
部屋に戻って帰国の準備。2:00に部屋を出て、フロントでチェックアウト。なぜかやたらと蚊に食われながら、20分ぐらい精算を待つ。精算額はちょうど$100。安い。$50はマハラジャディナー。$25はシュノーケリングの道具。Mileage Plus DC VISAで払う。
「74号室の客が来ない」とフロントが探している。どうやらいつもレストランで隣にいるカップルらしい。
精算の後、時間に余裕があるので、土産物屋へ。リュウノスケはTシャツ2枚、ナオミはTシャツ1枚を買う。
店員:「BIYADOOはどうだった?」
リュウノスケ:「とても良かったよ。」
店員:「来年もまた来てくれ。」
リュウノスケ:「今年、また来るよ。(嘘)」
バーへ行って、椅子に座って、海をボンヤリ眺める。砂浜をヤドカリがゆっくりと横切ってゆく。よく見ると、砂浜には一面にヤドカリの足跡があることを発見。
20cmぐらいある木の実が突然ボトッと落ちてくる。
3:50PM。桟橋へ向かう。なぜかまた蚊に食われる。ひさしぶりに日本人おばさん団体に会う。あいかわらず騒々しい。公害の一種だ。島の中の掃除スタッフがみんな集まっている。スタッフが荷物を船に積み込み始める。我々の荷物が最後に積まれる。「BIYADOOともお別れかー。」という感慨に耽る暇もなく、出航。そして、おばさん達の会話の嵐。
船はあまり揺れなかった。また、寝てしまう。
1時間程でマーレ着。マーレ市内観光の案内人として「アメフットとフセイン」と名乗る2人組登場。すごい名前だ。「アイランドコレクションとH.I.S.の人は付いてきてくださーい」。どちらも聞き覚えは無い。我々のツアーは倒産1週間前の「四季の旅社」のツアーだ。でも、勝手に付いてゆく。
大統領のクルーザー、大統領のオフィス、大統領官邸、警察署、植物園、博物館(外側だけ)、モスク(外側だけ)、魚市場、果物と野菜市場、等を眺める。
・狭い島なのに車が走っている。
・車の台数が少ないので、大統領の秘書のくるまとかも全部バレバレ。
・オートバイと自転車が多い。
・パステルカラーのペンキ塗の家が多い。
・昨日は大統領選だったそうだ。50人全会一致で現職が5選されたそうだ。
・大統領は任期が5年で、これまで20年間同じ大統領。
・前の大統領1968-1678は$45億を着服して、今はシンガポール在住。
・今の大統領は経済援助を街に注ぎ込んで、良い大統領。
・そのおかげで、今や一人当りのGNPはインド、スリランカ、バングラディシュを抜いて南アジアで一番。
・警察署は写真撮影禁止。角に見張り台あり。
・結構、女性もたくさん外出している。
・何もしていない成人男性が多い。じっとこっちを見ていて、目が会うと微笑む。
・子供が多い。なぜかみんな着飾っている。
・多くの店鋪は幅2m奥行き7〜8m。一階だけ。
・店は妙に専門化している。例えば、扇風機とジューサーミキサーとアイロンだけ、とか。
多くの場合がそうであるように、土産物屋に連れていかれる。ピアスと本と魚が描かれた下敷きを買う。みんな異常に時間をかけて買い物をする。一服しようと外に出ると現地人がナンヤカンヤと絡んできてうっとうしい。店の中に戻って待つ。なぜかBIYADOOの日本人ダイビングスタッフまで現れて、変に盛り上がっている。
とりあえず、買い物の済んだ2組4人でガイドに連れられてイタリアンレストラン「ツインピークス」へ行く。高級イタリアンだ。スパゲッティボロネーズ、トマトとモツァレラチーズとアンチョビのピザ、ツナとトマトとレタスのサラダ、焼き海老を頼む。予想の倍の量がきてしまったが、なかなかうまい。ジュースと後でカプチーノでしめて、サービス料込みで$53。物価を考えるとぼったくりかも。
9:20外に出る。帰り道が判らないというカップルを引き連れて桟橋へ戻る。といっても、リュウノスケも分かっていなかったのだが、そこらの現地人に聞きながら帰る。
桟橋に戻ると、BIYADOOの日本人ダイビングスタッフと日本人のおばさんの団体がなにやら盛り上がっている。むしろバカ騒ぎの様相を呈している。現地ガイドが帰ってくる。どうやらレストランまで迎えに来てくれていたらしいが、すれ違いになったようだ。
9:30PMマーレ発。9:45空港の島に着く。荷物を転がしてターミナルへ。空港使用料を支払う。リコンフォームはやってくれている。便利。便利。島でダラダラしてたら、絶対に忘れてる。
荷物のチェック。マレーシア航空のカウンターで発券と荷物を預ける。出国審査。出国時は特に会話なし。免税店へ。ナオミはチョコレートとか猫の置き物とかのお土産を買う。カフェに行ってファンタを頼む。なかなか来ない上に高い。$3.6もした。小銭を出すのにもたもたしていたら、急に$3.0になったが、それでも高過ぎ。
23:59マーレ発。窓際だが、夜中だ。
9/27
リュウノスケはうつらうつらしていて良く覚えていない。ナオミはキョロキョロして、朝日とか見ていたそうだ。クアラルンプール着。すっかり朝になっている。
ボーっとした頭で、とりあえず喫煙コーナーへ。行きには見付けられなかったが、帰りはあっさりと見付かった。ブラブラと店を見て回るが、結局何も買わず。
クアラルンプール発。朝なのにミールが出てしまう。チキンカレー。適当に胃に放り込む。1時間ほどでクチン着。
クチンの空港を見る。土産物屋に昆虫の標本がたくさん置いてある。
クチン発。コタキナバルへ。着陸前に頂上がギザギザのかなり高い山が見える。キナバル山だ。ナオミ曰く「ワルモノが住んでいる山だ。」しかし、ナオミはなぜか空港でキナバル山のTシャツを買い込んでいた。ワルモノの仲間か?
一服してブラブラしているとマレーシアの観光パンフレットを大量に発見。一式持ち帰る。
コタキナバル発、成田行き。またまた食事が出る。マレーシアの観光パンフレットを眺めたり、マレーシア航空のアンケートを記入したりしているうちに寝てしまう。
起きるとナオミは本を読み終わっている。なんとか旅行中に一冊は読み切ったようだ。偉い。ちなみにリュウノスケは殆ど読み進んでいない。なぜだろう?
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